過去ログ - Q「世界の終わりを見たことはある?」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 21:52:07.60 ID:1bbbq6cSo
結局今日も晩まで研究室に缶詰だった。
学会の直前で、発表のために作ったスライドを
先生にダメ出しされ、作り直し、
またダメ出しされてまた作り直し、
その繰り返しで時間がただ過ぎていった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 21:59:15.66 ID:1bbbq6cSo
疲れで回らなくなってきた頭をエナジードリンクで
酷使していると妙なテンションになってきてしまい、
無駄話にばかり花が咲く。

その日の一番盛り上がった話題は『いつの間にやら
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:05:54.40 ID:1bbbq6cSo
そうこうしている間に今日もタイムリミットが迫ってきた。
何故かうちの研究室は日を跨いでの活動を禁止しているので、
日付が変わる前には大学を去らなければならない。

「今日も終わらなかったな」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:10:50.80 ID:1bbbq6cSo
やってしまった、と一瞬してから気付いて、
隣の彼女の様子をうかがう。
彼女は普段は細い目を大きく開けて
こっちの方を見ていた。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:17:17.58 ID:1bbbq6cSo
「その前の日は楽しかったね」と彼女は言った。

「床も空気も、自分すらも液体になって、
 ぐっちゃぐちゃに混ざって流れていった」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:23:30.90 ID:1bbbq6cSo
この現象について、いろいろ彼女と話したいと思って、
でも最初の言葉を探している間に部屋のアラームがなった。
五分前。もう出て行かないといけない時間だ。

急いで帰り支度を済ませて、戸締まりする。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:26:10.22 ID:1bbbq6cSo
キャンパスを出て、また明日、と手を振って別れた。


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:33:35.65 ID:1bbbq6cSo
シャワーを浴びてベッドに潜り込んだ僕は、
少しわくわくしていた。
今までは毎晩一人で苦しんだり楽しんだり
するだけだったけれど、明日からはそれを
人と共有することができる。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:36:39.03 ID:1bbbq6cSo
次の日、彼女はいなかった。


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:42:07.00 ID:1bbbq6cSo
隣の席はもぬけの殻だった。
掃除当番表にも彼女の名前はなかったし、
名簿を見ても名前の痕跡すら見つからなかった。

消えてしまったんだろうな、と
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 22:50:42.95 ID:1bbbq6cSo
「いいんじゃないの」とスライドにOKが出たので、
僕は昨日より早々と帰ることができた。

夕飯は出来合いのもので適当に済ませて、
カラスよりも早くシャワーを終えて、
以下略



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