20:1[sage]
2014/06/18(水) 21:32:38.09 ID:uFrkF4c+0
艦娘(見事に落とされたのは悔しくて、新しいエンジンを造りながら、別の企業の門戸を叩いた)
艦娘「どうでしょうか」
エンジン開発者「このエンジンは出来損ないだ。使えないよ」
艦娘「ええっ! まだ見ただけですよ!?」
エンジン開発者「なにって、君……。どう見てもパワー重視にしか見えない造り方だよ。その分燃料を使うだろう?」
艦娘「で、でもパワーが必要な車だって……」
エンジン開発者「ああ、確かにあるとも。だけどそれは限られた用途だ。これはその規格にあっていない」
エンジン開発者「なによりこれだけパワーがあれば、それを制御するまでに人はどれだけの練習を要すると思うんだい?」
艦娘「………」
艦娘(話にならなかった。その日は泣きながら帰って、もう一度次のエンジンを造った)
艦娘(ならばその限られた用途で生きる他は無かった。そしてもう一つ、軍に燃料が優先されるというのならば)
艦娘(その制限が無い軍用車両向けに走ることにしたのだ)
陸軍の開発者「新型のジープやトラック向けのエンジン、ですか」
艦娘「はい。これだけのパワーがあれば、どんな不整地でも走りぬく事が出来ます」
陸軍の開発者「問題はこれが使えるかどうか、という事だよ」
艦娘「…何故です?」
陸軍の開発者「我が国の国土は車が入っていけないような場所ならばヘリを使う。時には人力も使う」
陸軍の開発者「それに…トラックやジープは新型を納入したばかりだ。次の更新は未定なのだよ」
艦娘「……」
陸軍の開発者「データを見せてもらったが…現行の新型よりも燃費も良くない。シーレーンがズタズタにされている以上、燃料も難しい」
艦娘(敵は海から来ている。それで燃料が無いという大事な事を、私は失念していた)
陸軍の開発者「だが腕前はいいようだ。どうだろう、整備兵として働かないか?」
艦娘(疲れ果てていた。もう、疲れ果てていたのだ)
艦娘(私はそれに頷いて、陸軍の整備兵として働き始めた)
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