6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/17(火) 23:49:32.72 ID:/1qV6/Ro0
眼帯提督「どうした?」
艦娘「……艦娘は強い意志を持っている」
眼帯提督「ああ」
艦娘「でも、守られている? あなたに?」
眼帯提督「ああ。彼女達も、また人間だ。君と同じだな」
艦娘「……」
艦娘(艦娘も同じ人間なのだ、と思うと好感を抱いた。そしてなにより、彼女達のお陰で私達は生きているのだと知ると)
艦娘(映画に映されていた少女達は皆輝いていた。皆、輝いた笑顔を見せていた)
艦娘(それだけが、すごく羨ましくて、すごくかっこよく見えた)
艦娘(それが切っ掛けだろうか)
艦娘(私の日々が変わり始めていた。牢獄のような日々から)
艦娘(大嫌いだった勉強だって、新しいものを知れるとなると楽しく思えた)
艦娘(面倒くさいばかりの家事修行。でも、覚えれば褒められるし、いつか彼に披露すると思うと…)
艦娘(披露すると思うと、嬉しい気がするんだ。そう、嬉しい……)
艦娘(親子のような年の差。だけど私は彼に、本当に好きになっていたのだ)
艦娘(これに初めて気付いた夜は恥ずかしさを隠せなかったものだ)
艦娘(でも、これでよかったんだ。時々訪ねてくる彼が楽しみで)
艦娘(二人で出かける事も、色々と教えてくれる事も、彼が吸っている煙草の臭いも)
艦娘(全部、全部、好きになっていって)
艦娘(彼といる時間の全てがかけがえのないものになって)
艦娘(人生最良の時間を選ぶなら、今の私はきっとこの頃を選んでいる)
艦娘(まだ十歳ぐらいの自分が、本当に心底愛している人との時間を)
艦娘(永遠になる事を願っていた)
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