78:1[sage]
2014/07/06(日) 22:23:48.45 ID:nuIy2SP40
ドラゴン提督「艦娘は深海棲艦と戦っている。人々の生活を守り、新たな未来を築く。その姿は、まさに希望」
ドラゴン提督「客船が皆を元気にするならば、艦娘は皆に勇気を与えてくれる。そんな存在だ」
ドラゴン提督「希望を誇りに思う君にこそ、なってもらいたいのだ! ホァッチャア!」
艦娘(行き先も無い、幼い私。一人では生きていく事も出来ない)
艦娘(だけど、その言葉は深く刺さった。勇気を与えてくれる、存在)
艦娘(私の為に無茶を承知で探してくれた艦娘。その献身的な姿にも、打たれた)
艦娘「お願いします…」
艦娘「私を…私を艦娘にしてください! みんなに勇気を与える存在であり、いつか元気を与える存在になるために!」
鎮守府 食堂
時雨「民間船舶が艦娘に燃料を分けてあげた…へぇ、いい美談だね」
涼風「優しい船もあるもんだな! 本当に、ありがてぇや」
時雨「幾ら軍人向けの広報新聞とはいえ、もう少し大きく取り上げてもいいんじゃないかなとは思うけど。ボクが思うに、この記事小さすぎだよ」
青葉「あー、それはですねー。そういう事例が何度かあったけど、その一番最初の話が美談に終わらなかったんですよー」
時雨「どういうことだい?」
青葉「それはですねー」
熊野「あらあら、何の話ですの?」
青葉「あ、熊野さん…えーと、この話はここまでという事で…」
熊野「ちょっと青葉さん? どうして私が着たら逃げますの?」
青葉「いやーまーそのー」
涼風「えーと、民間船舶が艦娘に燃料を分けたっつー話の最初の事例が美談で終わらなくて…」
熊野「ああ、それですのね」
青葉「あちゃー…」
熊野「別に秘密にするようなことでもないですわよ? まあ、それが美談じゃないのは事実ですけど」
時雨「え? そ、それって…その…」
熊野「ええ。当事者が言うのですから、間違いありませんわ。でも…」
熊野「あれがなければ、私は艦娘ではありませんでしたから」
熊野「……私の生存を信じて、探し続けてくれた、先の満潮さんの為にも、ね」
熊野(そう。決して美談で終わる話ではない。誇るべき話でもなんでもない)
熊野(だけど、私が生涯忘れてはならない出来事だ。そして…)
熊野(いつか平和になったら、その時こそ、あの約束を果たすときなのだ)
熊野(今度こそ、世界中の人たちを元気にするために)
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