過去ログ - 艦娘「艦娘になった理由」
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2014/07/06(日) 22:23:48.45 ID:nuIy2SP40
ドラゴン提督「艦娘は深海棲艦と戦っている。人々の生活を守り、新たな未来を築く。その姿は、まさに希望」

ドラゴン提督「客船が皆を元気にするならば、艦娘は皆に勇気を与えてくれる。そんな存在だ」

ドラゴン提督「希望を誇りに思う君にこそ、なってもらいたいのだ! ホァッチャア!」

艦娘(行き先も無い、幼い私。一人では生きていく事も出来ない)

艦娘(だけど、その言葉は深く刺さった。勇気を与えてくれる、存在)

艦娘(私の為に無茶を承知で探してくれた艦娘。その献身的な姿にも、打たれた)

艦娘「お願いします…」

艦娘「私を…私を艦娘にしてください! みんなに勇気を与える存在であり、いつか元気を与える存在になるために!」

鎮守府 食堂

時雨「民間船舶が艦娘に燃料を分けてあげた…へぇ、いい美談だね」

涼風「優しい船もあるもんだな! 本当に、ありがてぇや」

時雨「幾ら軍人向けの広報新聞とはいえ、もう少し大きく取り上げてもいいんじゃないかなとは思うけど。ボクが思うに、この記事小さすぎだよ」

青葉「あー、それはですねー。そういう事例が何度かあったけど、その一番最初の話が美談に終わらなかったんですよー」

時雨「どういうことだい?」

青葉「それはですねー」

熊野「あらあら、何の話ですの?」

青葉「あ、熊野さん…えーと、この話はここまでという事で…」

熊野「ちょっと青葉さん? どうして私が着たら逃げますの?」

青葉「いやーまーそのー」

涼風「えーと、民間船舶が艦娘に燃料を分けたっつー話の最初の事例が美談で終わらなくて…」

熊野「ああ、それですのね」

青葉「あちゃー…」

熊野「別に秘密にするようなことでもないですわよ? まあ、それが美談じゃないのは事実ですけど」

時雨「え? そ、それって…その…」

熊野「ええ。当事者が言うのですから、間違いありませんわ。でも…」

熊野「あれがなければ、私は艦娘ではありませんでしたから」

熊野「……私の生存を信じて、探し続けてくれた、先の満潮さんの為にも、ね」

熊野(そう。決して美談で終わる話ではない。誇るべき話でもなんでもない)

熊野(だけど、私が生涯忘れてはならない出来事だ。そして…)

熊野(いつか平和になったら、その時こそ、あの約束を果たすときなのだ)

熊野(今度こそ、世界中の人たちを元気にするために)


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