過去ログ - 猫耳パーカーとフーセンガム
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 12:59:36.04 ID:OIe+ZWtGo
や、やぁ……

「……」

次に少女と会えたのは、しばらく経ってからだった。
毎日通っていたのだがなかなか姿を見せてくれず、もう二度と会えないと思っていたので、やっと見つけた少女の背中に僕は慎重に声を掛ける。
そんな僕の心情を知ってか知らずか、少女のじっとりとした目とがこちらを向く。
いつものように胡坐をかいて座るってみるが、猫は少女の隣を離れなかった。
やはり、嫌われてしまったのだろうか……

「……何しにきたの」

言葉はいつもよりトゲトゲしいが、言葉の雰囲気は弱弱しい気がする。
何しに、と言われても困ったものだ。
答えは一つしかないのだから。

そりゃ、キミに会いに

当たり前じゃないかと言わんばかりの僕の言葉に、少女はパーカーの帽子をぐっと引いて顔を隠した。
その行動に何の意味があるのか、僕には分からなかったが……少なくとも嫌悪は感じないのでよしとしよう。


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