過去ログ - 猫耳パーカーとフーセンガム
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 13:07:53.39 ID:OIe+ZWtGo
「ニャー」

猫が少女を心配するように一鳴きすると、少女はそれに答える様に猫の頭を撫で、そのまま手を下にずらして行って猫を持ち上げた。
少女が持ち上げると、猫は鳴き声一つ漏らさないらしい。
そのまま猫を運ぶと、少女は僕の目の前にポスンと腰を降ろした。
いつもの逆パターンと言った感じで、少女の膝の上に猫が乗り、その目の前に僕がいる。
これはつまり、そう言う事なのだろう。

……よしよし

僕は手を伸ばし、猫を撫でる。
猫を撫でていた、はずだったのに。

「……っ!」

「ナーゴ」

僕の手は真っ直ぐと、自分の思っていなかった場所へと伸びていた。
少女の頭を優しく撫でると、ふかふかの猫耳パーカーの感触。
これはやってしまったな、またしばらく会えないのかな、などと考えていた僕の想像と少女の反応は少し異なっていて、恥ずかしそうに上目使いにこちらを見ていた。
猫も今日は邪魔をする気は無いらしく、少女の膝上にごろんごろんと頭を擦り付けている。
しばらくそうして、時間が過ぎていった。


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