過去ログ - 猫耳パーカーとフーセンガム
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 17:36:40.96 ID:OIe+ZWtGo
案の定翌日は大雨で、学校へ行くのに親が送ってくれた。
ルートが違うので、あの河川敷の様子を確認することは出来なかったが、この雨を見るに何ともないとは思えない。
その事がずっと気がかりで授業など耳に入ってくるわけもなく、電車通学の学生を考慮して午前で授業を打ち切るという教師の宣言だけは聞き取れた。
皆が各々の手段で親と連絡を取る中、僕は雨の中を走り出した。
こんな雨の中を出歩くのは、バカのする事だ。
これで徒労に終われば、本当のバカだが……徒労であって欲しい。

うっ……!?

ドンッと胸に強い衝撃受け、僕は尻餅を付く。
服が派手に濡れてしまったが、今はもう気になるレベルではない。

「ご、ごめんなさ……って、あんた!」

雨音の中で聞こえた、聞きなれた声。
びしょびしょに濡れてしまったパーカーは、猫耳が萎れてまるで元気の無い猫の様だ


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