過去ログ - 宿屋「魔王城の近くに休憩所作ったった」
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25: ◆WnJdwN8j0.[sage]
2014/06/18(水) 17:23:03.22 ID:xRD8RazP0
居候「よく覚えてないけど、俺の本当の親ってな…宿屋が唯一、助けられなかった冒険者なんだってさ。休憩所に俺を預けて、魔王城でポックリと」

魔王「そんな奴がいたのか…俺も忙しくて、魔王城で死者が出たなんて把握していなかったな」

居候「変な親だよなー。休憩所の存在知らなかったはずだから、きっと子連れで魔王城乗り込むつもりだったんだぜ」

魔王「今となっては、理由を聞けないのがもどかしいな」

居候「僧侶さんが言うにはさ…宿屋がそれを秘密にしてきたのは、俺が魔王を恨まないようにする為なんだってさ。別に、魔王が殺したわけじゃないのにねー」

魔王「……だが俺は、お前の親を殺した魔物の親玉だしな」

居候「あぁ、別に気にすんな。それにそのおかげかもしれないぜ、俺と魔王が友達になれたのは」

魔王「―――っ」






商人「それにしても、もうすっかり人間達にはバレバレだろうねぇ魔王城の場所。今まで引き返した冒険者が沢山いるからね」

僧侶「それだけではありません――すぐにバレるでしょう、「勇者」がいないことに――」

商人「…死んだにせよ、また失踪したにせよ――」

僧侶「もう勇者には頼れない――そう思って人間達が攻めてくるかもしれない…」
                  ・・・・・
商人「…あーわかった。だから居候に、あんなこと言ってたんだ」






居候「いつまでも、いなくなった奴のこと考えてても仕方ないぜ魔王。もうお前を保護する奴はいないんだ」

魔王「あぁ。これから待っているんだな、人間達との戦いが――
…って、おい。どうした急に立ち上がって。それにさっきから気になっていたが、今日は荷物が多くないか?」

居候「おう。夜逃げ準備したからな。お前も支度しろ」

魔王「…は?」

居候「だ〜か〜ら〜。ここから逃げるんだよ!さ、早く早く」

魔王「ふ…ふざけるな、何で逃げなきゃいけないんだ!」

居候「ふーん、行かないならいいよ」



居候「人間と戦って恐怖の大魔王になるお前なんて、嫌いになっちゃうもんね」

魔王「!!!」



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