42: ◆cua46o7hQE[saga]
2014/06/22(日) 22:11:32.42 ID:ZfUIx1mAO
翌日、時計のアラームの音がまた新しい1日の始まりを知らせる。
瞼を上げると、既に起きているサキと目が合った。
サキ「あの、その、ええっと……」
サキは視線をきょろきょろ泳がせ、俯いたり、赤面したり、とても忙しそうだ。
起きた時、出逢ってまだまともに会話もしてない人間が目の前にいたら当然の反応か。と思う。
久「サキ、おはよ」
サキを落ち着かせる為に頭をくしゃくしゃと撫でてやる。
サキ「あぅ、はぅ。や、やめて!」
逆効果だった。
びくりと体を跳ね上げ、思いっ切り拒絶されてしまった。
流石の私もこれには落ち込む。
サキ「ちがっ、そうじゃなくて。……あのっ」
否定を口にするサキの表情は熱を帯びていて、心なしか幼女とは思えない程に色っぽい。
私の腕の中、体を小刻みに震わせて、内腿を摺り合わせているように感じるのは気のせいだろうか。
サキ「あ、うあ」
気のせいでないのなら、答えは1つしかない。
久「待って!ちょっと待って!本当に待って!今トイレに連れてくからあと10秒耐えて!!」
サキを抱っこしたまま早急にトイレへ駆け込んだ。
「やめてぇ!ゆらさないでぇ!!」
サキは涙目だった。
私も泣きそうだった。
305Res/177.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。