31:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6
2014/07/23(水) 02:44:34.51 ID:nqQDmX8+0
変なこと考えるんじゃなかった。
嫌な空気が暫し漂ったが、幸いなことに営業先が見えてきた。頭を切り替えて仕事に集中しなければならない。
その日は、とにかく芳乃を売り込みに行った。先輩に紹介してもらった人や、社長が勧めてくれた所、とにかく走り回った。
心を読み取った限りでは、好印象だった。芳乃の起用についても検討するというのも嘘ではなさそうだ。
芳乃はマイペースながらも丁寧な会話で、関わった人達からは軒並み好印象だった。
「印象はよくても仕事となると別だ。使ってくれるかどうかは分からない。それでも、やれるだけのことはやった」
お疲れ様、芳乃。
労いの部分だけ、あえて心の中で強く思う。
「そなたこそ、お疲れ様ですー」
この不思議な少女のことを、もっと知りたい。
聞こえているだろう、芳乃。
俺はもっと、芳乃のことを知りたい。
芳乃からしてみれば、鬱陶しいことこの上ないだろうが。
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