過去ログ - 高校生蟲師「この世界は汚れちまった」少女「君が言うか」
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書記
◆8HU5MBoG0w
[saga]
2014/06/21(土) 18:58:54.56 ID:rCp6dE0C0
鏡に触れると、少し暖かい。どうやら鏡自体が蟲の一部となっているようだ。
だが、それなら少女が消化されていてもおかしくない。おかしくないのだが、鏡の中の少女は今しがた喰われたように元気な姿を保っている。
ミドリ(新種か?)
蟲は大きな光の河の一部にすぎない。
恩人であり師匠であり友人である銀髪の男はそういった。
だから、厳密にいえば蟲に種類はなく、性質が類似している蟲をこっちで勝手に切り分けただけの話だ。
なら、どうして蟲は性質を持つ。
たとえば、この間の登頂火草だってほんの少しずれただけで全く別の蟲になると言うなら、
“どうしてあんなに必死に死体へすがりつくんだ”。
分からない。
銀髪の男はそんな俺を子供扱いするように諭した。
『蟲のことを理解しようとするな。あれは人に扱えるような代物じゃない』
ある日突然いなくなった銀髪の男。
もしかしたら、あいつは蟲のことを理解して……。
ミドリ「いや、違うだろ。今は――」
幼馴染「もう無理だミドリ!!」
ハッとなる。
そうだ。何をのんきにしてたんだ俺は。
ミドリ「だ、誰か来たのか!?」
幼馴染「違う!!」
幼馴染「私がおしっこしたいんだ!!」
ミドリ「………」
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