過去ログ - 高校生蟲師「この世界は汚れちまった」少女「君が言うか」
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50:書記 ◆8HU5MBoG0w[saga]
2014/06/21(土) 19:25:01.47 ID:rCp6dE0C0

ミドリ「っ!?」ビクッ


 抑揚のない声、感情を置き去りにしたような銀髪男の声を思い出して、俺は自分の置かれている状況に気づく。


少女「おやおや、あと少しで“一緒”になれたのに」


 くすくすと笑う蟲は、三次元の世界ではありえない動き――上半身だけ切り離して空を飛んだり、身体が霧散して再び集合するような動きでこちらの様子をうかがっていた。


ミドリ「俺は蟲になるくらいなら死ぬ」


 これは銀髪男も同様だろうが、蟲師は蟲に魅了されると同時に“死ぬほど恐怖している”。

 だから、蟲になるくらいならいっそ死んでやるという考えはスタンダードだった。


少女「だったら――」

ミドリ「分かってる!!」


 俺は蟲の言葉を最後まで聞かずに屋上を後にした。



「蟲を利用しても、頼る馬鹿がこの世にいてたまるか」



 銀髪男の呆れ声が聞こえたような気がする。


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