28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/20(金) 19:19:04.98 ID:aUpPVcxlO
「結局僕は、どこかでお前に嫉妬していたんだな、諸星……」
誰よりも純粋で、眩しくて、その名前に負けない程に綺麗に光る諸星きらりに。
……それに、身長にも。
ああ、でも。
今はとても気持ちがいい。
いつまでもお前に照らされていたいと思える。
僕だけじゃない。僕だけなんかじゃ勿体無い。
世界中の人間を照らしてしまえ、諸星きらり。
それだけの光を、お前は持っているんだから。
「ね、暦ちゃん」
「なんだ?」
「ぎゅーしていい?」
「へ?」
「ぎゅ――――――――――☆」
「んぐぅっ!?」
突然抱き起こされたかと思うと、僕の返事も待たずに物凄い力で抱き締められた。
女の子とは言えご存知の通り諸星はあの体格だ。
ボクシングになぜ階級が存在するかというと、体格差はそれこそ勝負を大きく左右するからである。
実際はそんなことないのだろうが、骨が軋んでいる気さえする。
折角の諸星の感触もこれでは半減だ。
「ギブ! ギブギブ!」
「ギブアップの略なんでしょうけど、阿良々木さんが言うともっとやってくれ、って言ってるみたいですね」
確かにアイドルに抱擁されるなんて一生に一回あるかどうかも怪しいレベルの幸福だけれど!
ああ、柔らかいしいい匂いがする!
女の子って不思議!
もっとやってくれ!
このまま死んでもいいと僕が思い始めた頃、諸星はようやくその拘束を解いてくれた。
「うぇへへ……もいっかいありがと、暦ちゃん!」
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