21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/20(金) 23:17:09.61 ID:e5IvpnBoo
P「無理じゃない。やろう。短い話をしよう。
話を一つ。呪いについての話」
古今東西呪いというのはどこにでも満ち溢れていた。
時には誰かの不幸のために、時には己の幸福のために。その力は行使されてきた。この国にも有名な呪いや儀式
はいくつか存在する。
例えば丑の刻参りや儀式で言えば降霊術のこっくりさんなんかがそれだ。
最近の研究ではそういったものは自己暗示であったり、あるいは無意識の筋肉の運動が起こしているなど様々な結果
が出されている。しかし果たしてそれが本当なのか。もしもそうだとしたらなぜそのような物が何世紀にも渡り行われて
きたのか。疑問に思うだろう。
答えは簡単だ。かつては効果があったからだ。しかしそれは方法の拡散により、効果を失ってしまったのだ。呪術や儀式
は秘匿であるからこそ意味があり、効果を成す。だから今も行われている呪術や儀式は決して衆目に触れられないように
厳重に秘密にされている。科学の光が届かない闇の中にひっそりと。
呪いというのは簡単に言えばゲームのバグと同じで、世界が想定しなかったような行為を行うことで呪いを行使することが
出来る。それは単純な行為から複雑化された儀式など多岐に渡る。もちろん本当に効果のあるような呪いは簡単には
見つかりはしない。一人の人間が一生奇妙なことをし続けても見つからないかもしれない。万が一見つけてもそれの及ぼす
効果や規模はわからない。まさに手探りで探すしかないのだ。現代にも伝わっている効果のある呪術とは何人もの人間が
研究に研究を重ねて来た技術だと言える。まさしく人の怨念が込められた技なのだ。もしくは人外に教えられた外道の技か。
これから生きていく中でオカルトや怪談話を聞いて、人を呪ったりする方法を知ることもあるかもしれない。だがそういった物
はほとんどがでたらめか、あるいは元効果のあった呪術で生きた呪術を知ることはまずない。むしろ気をつけるべきは誰かに
呪われないか。いや、それよりも日常の中で普段と違うちょっとした行動が思いもよらない呪いを引き起こさないように気をつけるべきだろう。
最も気をつけようがないけどな。
以上」
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