過去ログ - 上条「だから俺は……強くなるって決めたんだ」2
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[saga]
2014/06/21(土) 01:18:38.00 ID:zDsiI+/pO
上条「……」
浜面が意識を途絶えた直後、代わりに眠りから覚める者がいた。
深い深い、眠りから。
「おやおや、こんな所で倒れている場合なのか? お前はようやく『ここ』までたどり着いたというのに」
この部屋には上条と浜面しか居ない。
居ないはずの部屋に、女性の声がした。
「よもや力尽きたと言うつもりか? つまらないマネはするなよ。私はそんな矮小な存在のために力を振るった覚えはないぞ」
また、声がした。
この部屋には……この部屋にはだ。
上条「……隠れてないで出てこいよ。どうせ俺と喋るためにこの部屋一帯だけ別の位相(世界)へ転移した。そうだろ? ―――オティヌス」
―――空間が割れる。
―――割れた『奥』から少女がこの世界に降り立った。
毛皮のコートで、その中に黒の革の装束、鍔広の帽子をかぶっていた。
一際目立つのは隻眼と……槍。
名称を『主神の槍(グングニル)』。
彼女の名はオティヌス。
魔術を扱う神、魔神である。
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