過去ログ - 上条「だから俺は……強くなるって決めたんだ」2
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[saga]
2014/06/21(土) 01:41:57.63 ID:zDsiI+/pO
美琴「……どう?」
食蜂「問題力はなさそうねえ。右手に触れさえしなければの話だけどお」
美琴「こいつに能力効かないんじゃなかった?」
食蜂「ええ。でも、小学生の頃のだしい。会えなかった期間も長かったから気付かなかったのかもねえ」
美琴「そういうもんかしらね。今は考えたって仕方ないし、どうでもいいわ」
食蜂「どうでもいい、そうね、珍しく同じ意見だわあ」
丸イスをベッドへ近付けると、できるだけ上条の近くで二人並んで座った。
食蜂はリモコンを二つ用意する。
美琴「皮肉なもんよね」
食蜂「私達が手を取り合ってることがかしらあ?」
美琴「あんだけ毛嫌いしてたのに」
食蜂「主に御坂さんがねえ」
美琴「食わず嫌いもあるでしょうけど、やっぱりコイツが」
食蜂「“原因”ね。ほら、早くしてちょうだい」
言われて、美琴は食蜂の腕に手を添える。
もう片方の手を上条の頭に置く。
全ての準備はととのった。
後は二つのリモコンを同時に操作するだけだ。
食蜂「覚悟は?」
美琴「アンタこそ」
合図と呼ぶべきものがあるなら、それが合図だった。
食蜂は二つのリモコンのボタンを同時に押した。
その瞬間、二人の意識は途絶えた。
上条の精神世界へ飛ぶために―――。
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