過去ログ - 上条「だから俺は……強くなるって決めたんだ」2
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[saga]
2014/06/21(土) 01:04:09.00 ID:zDsiI+/pO
一方『“ソイツ”も、殺した“ヤツ”も居なくなって、とォとォ俺だけが残っちまった。そンな野郎に一体なンの用がある?』
百合子『……』
一方『あァ、あれか。“見殺しにした”俺を恨ンでここまで来たってか? だったら納得だわ。オリジナルが死ンで俺が生きてる、これほどフザケた話はねェからな』
百合子『……』
一方『……なンか言えよ』
百合子『いえ、優しいんですね』
一方『なに?』
百合子『私、どうしてだか判ります。とても優しい方だと伝わってきました』
一方『ちょっと待て。どォなったらそンなイカレた解釈になるンだ』
百合子『帰らそうとしてるんですよね? わざと私を怒らせて』
一方『……』
百合子『敵意の矛先を自分に向けようとしてまで、あなたは私のオリジナルのことを思っているのがスゴく伝わってきました』
一方『……』
百合子『そうすることで、少しでもオリジナルが報われればと。そして自分の犯した罪を清算できればと思っていませんか?』
一方『俺の、罪……?』
百合子『はい。言いましたよ? 見殺しにした、と。心のどこかで感じていたからスッと言葉に出てきた。違いますか?』
一方『……』
百合子『何よりも、あなたはクローンである私の身も危惧してくれています。きっと何か理由があるから、私を帰らそうとした。これ以上に優しいと感じる説明は要らないでしょう?』
一方『……自意識過剰すぎンだろ』
百合子『はい! そうかもしれませんね。私が勝手にそう思い込んでるだけなので』
一方『ハン。どっからそンな根拠が生まれてくるンだか』
百合子『どこからでしょうね。ただ、言えるとしたら―――』
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