1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/21(土) 20:33:37.97 ID:8iWB0QyG0
日高舞  
    
  彼女は十数年前、アイドル界に突如出現し、  
    
  その怪物ともいうべきアイドル性、カリスマ性、そして超人的なまでの歌やダンスの実力で、  
    
  頂点を蹂躙し続けたという、生ける伝説……  
    
  全盛期では、一説にはその人気から彼女一人のライブを“開催するたびに”  
    
  都内の一等地に超高層ビルが一つ建つと言われるほどの経済的利益を生み出したと言われ、  
    
  恐ろしいほどの影響力を持っていた  
    
  彼女はもう引退してアイドル界には姿をその後、一度も表していないが、それでもまだ彼女を崇拝する人間は数多くいる  
    
  今回は、そんな彼女の秘密に迫ろうと思う
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/21(土) 20:34:41.62 ID:8iWB0QyG0
 都会からは少し離れた、平凡な住宅街…… 
  
 そこに、日高舞の住宅を見つけることに成功した 
  
 あれほどの人気を博したアイドルだというのに、至極一般的で庶民的な家だ 
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:35:24.88 ID:8iWB0QyG0
 舞「ちょっと」 
  
 そして 
  
 その高貴なお姿はそこに凛然として、輝いて存在した 
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:36:14.32 ID:8iWB0QyG0
 舞「ちょっと、あなた」 
  
 日高舞さんには、一人娘の『日高愛』ちゃんがいる 
  
 なんと、愛ちゃんもアイドルをやっているというのだから驚きである 
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:36:54.79 ID:8iWB0QyG0
 舞「あなた、聞いてるの?」 
  
 舞さんもどうやら人の子のようだ 
  
 どんなにすごいアイドルだったといえど、娘には手を焼かされているようだ 
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:37:29.02 ID:8iWB0QyG0
 …… 
  
 舞「……」 
  
 …… 
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:38:06.10 ID:8iWB0QyG0
 ははは、なんという早とちり。たしかにさっきから『愛』とは一言も言っていなかった 
  
 どうやら、天下無敵のアイドルのハートを射止めた男も、そこらの父親となんら変わらない人のようだ 
  
 どうやらモノグサな人のようで、さっきから姿を見せません 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/21(土) 20:38:44.40 ID:8iWB0QyG0
 …… 
  
 舞「……」 
  
 …… 
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:39:21.05 ID:8iWB0QyG0
 …… 
  
 舞「……」 
  
 ……あの 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:40:02.89 ID:8iWB0QyG0
 ど、どうして!? 
  
 舞「どうして、て、私が聞きたいわよ。あなたなんなの?さっきから人の家を勝手に覗き込んだりして……」 
  
 舞「不審者なら、警察呼ぶわよ」 
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:41:09.82 ID:8iWB0QyG0
 ――そして、ほ、本当に呼んだよ…… 
  
  
 警察「あなたは日高舞さん!?まさか、あなたに出会えるなんて……本官、光栄の極みです!!」 
  
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:41:49.87 ID:8iWB0QyG0
 舞「まったく、しょうがないわね。いい?」 
  
  
 ガシッ! 
  
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/21(土) 20:42:33.10 ID:8iWB0QyG0
 警察「ひ、人が! 人がなにもないところから出てきた!?」 
  
 舞「ほら、いたじゃない」 
  
 警察「えええ?し、しかし……」 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/21(土) 20:42:59.74 ID:ml4HVtjko
 舞さんパネェ 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:43:09.77 ID:8iWB0QyG0
 舞「じゃ、あとはお願い」 
  
 警察「はい!かしこまりました。ほら、くるんだ」 
  
 >>1「ま、まって!こんなのおかしい!ま、まさか警察もさわれるようになるなんて!」 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:43:49.17 ID:8iWB0QyG0
 >>1「ただし、ただの瞬間移動ではありません。その存在ごと、移動させたのです」 
  
 舞「なんですって……?」 
  
 >>1「私には、あらゆる人間、生物のだれもが逆らうことのできない、 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:44:30.31 ID:8iWB0QyG0
 >>1「ちょ、ちょっとまってください!ホントにそれは勘弁して下さい!それがなかったら私は……!!」 
  
 舞「そうねえ……じゃあ、手始めに……」カキカキ 
  
 『目の前の不審者が、突如出現した縄に縛られて身動きが取れなくなる』 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:45:25.32 ID:8iWB0QyG0
 舞「さてと、不審者はこれでいいとして、どうしましょうか」 
  
 >>1「ちょ、ちょっと!ごめんなさい!許してください!こんなことになるなんて思わなかったんです!!」 
  
 >>1「……って、あれ?舞さんがいない……」 
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:46:15.48 ID:8iWB0QyG0
 じゃあ、まず手始めに……愛でも呼びましょ♪ 
  
  
 >>1「ええ!?愛ちゃんを!?」 
  
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:46:55.25 ID:8iWB0QyG0
 愛「ええ!!?だ、誰ですか!?そして、なんですか、そのかっこう!!」 
  
 >>1「愛ちゃん!お願いです!この縄をほどいてください!」 
  
 愛「ええ?」 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/21(土) 20:47:41.05 ID:8iWB0QyG0
 愛「もう、何してくれてんのよー!ママ―――!! 
    せっかく、春香さんが作ってくださったお菓子と、 
    雪歩先輩がひいきにしているお茶屋さんから買ってきてくださったおすすめのお茶で 
    最高のティータイムをしていたのにィ―――――!!」 
  
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