10: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/06/21(土) 23:02:31.83 ID:dbM7AdOoo
> 2年2組・教室
午前の授業中、退屈な講義で私は眠りに落ちていった……
>??
「これはこれは、新しいお客様ですな」
あなたは?
「私、この部屋、ベルベットルームの主のイゴールでございます。以後お見知り置きを」
イゴールさん、わかりました、よろしくお願いします!
「おお、元気なお客様だ。大方ただの夢だと思っておられるでしょうが、ここは精神と物質の狭間にある部屋、ベルベットルーム。ただの夢とは違いますのでお忘れなきよう」
うん、わかりました!
「そして私は主に仕えています、マーガレットよ」
「さて、ここに招かれたということは、お客様はこれから大いなる試練に挑むことになるでしょう」
大いなる試練?
「左様。そして私達は大いなる試練に挑むお客様の手助けをするものにございます」
てだすけ。ですか。
「まずは貴女様の未来をこのタロットで占ってご覧に入れましょう。お名前は?」
高坂穂乃果です!
「真っ直ぐでいいお名前だ。では、早速……ほうほう、これはこれは。なかなかに数奇な運命をお持ちのようですな」
イゴールさんは一枚目のカードを指差す。
「塔の正位置、事故や不幸、思いもかけない災難を表します。次はこちら」
二枚目はリング?
「運命の正位置です。素敵な出会いや大きな転換点を示します、そして最後は星」
星、確か希望?
「その通りです。総合してみますとお客様は辛い試練を新しい仲間とともに乗り越えていく、と捉えられますな」
なんだか、ゲームの主人公みたいです!
「その意気ですぞ。常に明るく、前向きに立ち向かっていける力がお客様にはあるようだ。このカードは見せるまでもありませんでしたな」
それは?
「愚者のカード。お客様自身のアルカナでございます。貴女様にはまっさらで無限の可能性がある。どうかその可能性を大事になさってください。さらに貴女様はワイルドという特殊な資質をお持ちのようだ。そのことについては今度いらした時にお伝えしましょう」
色々とありがとうございました!
「なんの、私の仕事でございますからな。しかし貴女のようなお客様は初めてだ。次いらっしゃる時は現実世界から来ることでしょうが、その時までしばしお別れでございます」
……
……
あれ、授業終わってる!?
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