14: ◆X51OaJwJEEOu[saga]
2014/06/21(土) 23:11:54.50 ID:dbM7AdOoo
>通学路
いつも通り、ことりちゃんと待ち合わせ。海未ちゃんはこんな日も朝練だ。
「おっはよう!ことりちゃん!」
「うん、おはよう、穂乃果ちゃん……」
「どうしたの?なんか元気ないよ?」
「実はね、今朝のニュースの事件のことなんだけど……」
「あの、電柱の上で亡くなってたっていう」
「そう。その人ね、私のバイト先の先輩だったの」
「えー!ことりちゃんバイトしてたの!……ってそこじゃないよね。そうなんだ、それは、ショックだね……」
「うん、それでね、先輩、マヨナカテレビに映ってたと思うんだ。私、どういうことなのかわからなくて、ずっと考えちゃって」
「うーん」
穂乃果も被害者の人がマヨナカテレビに映っていた人だと思った。
直接の知り合いであることりちゃんが言うならきっと間違いないはず。
「もしかしたら、テレビの中が関係しているかもしれない」
「テレビの中?」
「うん。穂乃果もマヨナカテレビに映った人が被害者と似ていたような気がしたんだ。多分だけど、テレビとこの事件は無関係じゃない」
「……じゃあ、試しにテレビにはいってみない?穂乃果ちゃん、入れるんだよね?」
「うん、穂乃果もそうしようと思ったんだ。でも珍しいね。いつも慎重なことりちゃんが言い出すなんて」
「やっぱりお世話になった人だもん。きちんと知っておきたいよ」
「テレビの中がどうなってるかもわからないよ?」
「でも、私は行きたい」
普段優しくておっとりしてることりちゃんからは想像できない、強い言葉だったよ。
だから私も、行くことに決めたんだ。
154Res/75.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。