過去ログ - 【SAO】アインクラッドでおっかなびっくり生きる 2 【安価】
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45: ◆GVCfHyzjmtRo[sage saga]
2014/06/22(日) 01:03:08.39 ID:0/dnNEhXo

※描写は地の文でがんばろう。


目の前に広がったのは暖かな光と黒っぽい石畳だった。

振り向くと今しがた俺をここに運んだ《転移門》が鎮座ましましている。

その《転移門》の後ろに広がる薔薇園の紅が目に焼きつく。

一際大きな喧騒に酔ったかの様に身体を震わされる感覚を覚える。

薔薇園を中心に据えた《転移門広場》には睦まじい雰囲気の二人連れが何人か居る位なのだが、この賑わいはどうした事だろう。

俺の後ろでニャーと鳴き声がした。

反射的に振り向くとネコの後ろに明るいオレンジ色の空があった。

おいおい午後10時を既に回っているんだが。

どういう事かと歩み寄ると、どうやら俺の居た場所は巨大な空中庭園だったらしい。

幾つか見える西洋風の塔に支えられて空中に浮かんでいる大回廊といった感じだろうか。

眼下にはネオンの様に鮮やかな―――だがそれほど華美では無い――暖色系の暖かい光で満ちていた。

先ほどからの喧騒はどうやら下からのものらしい。

無数の小さなランプ?に照らし出された歓楽街には、大勢のプレイヤー達が居た。

街に下りるにはどうやら空中回廊を支えている塔へ向かわねばならない様だ。

勿論今居る空中庭園の窓から飛び降りれば街まで一直線で手っ取り早くて気分も良さそうだが、

幾ら《圏内》でHPが減らないとは言っても、下に居る誰かを潰しては騒ぎになってしまいかねない。

大人しく塔の方へと歩き出すと、さっきのネコがついて来た。

全体的に黒っぽい滑らかな石造りでどことなく落ち着いた印象を醸し出している。

アスファルトもいいが、この滑らかでなだらかなカーブの連続も味わい深い。

思わず摺り足で歩いて感触を確かめてみたりしながら、俺は窓の外を眺めながら空中回廊を塔へと進む。

後ろでニャーと声がした。



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