161: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:45:47.98 ID:beLDH00AO
「遥か遥か昔の御話」
「遠い遠い異国の御話」
「異国の王は、女を信じることが出来ませんでした」
162: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:46:28.76 ID:beLDH00AO
『此れから語るのは、一夜の御話』
163: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:47:07.19 ID:beLDH00AO
「女は、王にぽつりぽつりと語ります」
164: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:47:48.81 ID:beLDH00AO
一夜
二夜
三夜
165: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:49:17.35 ID:beLDH00AO
「女は、一夜語り終えると、必ずこう締めたそうです」
166: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:50:09.56 ID:beLDH00AO
『続きは、また明日』
167: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:53:46.78 ID:beLDH00AO
「王は、続きが聴きたくて聴きたくてたまらず、その女を処刑せず、」
「一夜、また一夜と語らせたのだそうです」
「そうして、幾つ夜を迎えたでしょう」
168: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/10(木) 23:56:22.31 ID:beLDH00AO
P「…」
P「オチは?」
貴音「ありませんよ?そのようなもの」
169: ◆ycDKV.3ZYU
2014/07/11(金) 00:00:07.96 ID:UHiKCYiAO
貴音「…ふっ。ふふっ。いいですともいいですとも。あなた様の仰有りたい事はよくよく分かりました」
貴音「あなた様が満足するまで、わたくしは語らさせていただきましょう」
貴音「それこそ、千夜などではなく!」
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/11(金) 00:00:36.41 ID:UHiKCYiAO
「…」
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/11(金) 00:07:25.03 ID:UHiKCYiAO
「女は、ある夜いつも通り王に語り終え、共に夜を明かしました」
「しかし、王が目覚めた時には、女の姿が消えていたのだそうです」
「女は、何者だったのでしょうか」
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