過去ログ - 速水奏「シガレット・キスのあとに」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:14:24.77 ID:MuStPCxt0
  
 「・・・こんなの見て何が楽しいんだか」 
  
 「楽しい、というよりはドキドキするの」 
  
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:15:12.85 ID:MuStPCxt0
  
 車内で煙草を咥える成人男性と未成年のアイドル。 
 なんとも教育に良くない絵だが、私は心のドキドキを隠せない。 
  
 きっと人生で一度もやらないんだろうな、と思っていた行為を擬似的にだが彼と一緒に体験する。 
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:15:50.08 ID:MuStPCxt0
  
 ちょこん、とお互いの煙草の先をくっつけた。彼の顔が私の顔のたった10cmほど前にある。 
  
 本当にキスをしているみたい・・・いや、してるんだと思う。 
  
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:16:34.26 ID:MuStPCxt0
  
 「・・・っ、はぁっ・・・」 
  
  
 無意識に呼吸を忘れていたようだ。 
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:17:24.60 ID:MuStPCxt0
  
 煙草の先が触れた瞬間、背中をよく分からないものが駆け巡ったような気がした。 
 彼と間接的にでも"繋がった"という事実が、私の中の彼の存在をより大きく意識させてしまう。 
  
 顔が赤くなってしまう前にさっさと部屋に戻ってしまおう。 
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:18:09.49 ID:MuStPCxt0
  
 車から降りてドアを閉め、女子寮に向かって歩き出す。 
  
 数歩だけ歩いて、私の足は止まる。 
  
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:18:49.58 ID:MuStPCxt0
  
 「どうした?」 
  
 「ううん、別に。ただ、Pさんからもなにか記念に欲しいなって思って」 
  
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:19:17.11 ID:MuStPCxt0
  
 「そうよね、じゃあ私が勝手にもらうわね」 
  
  
 「? なに言って―――」 
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:19:50.08 ID:MuStPCxt0
  
 「・・・はい、ありがと。それじゃ帰るわね」 
  
  
 「・・・・・へ?」 
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/24(火) 19:20:20.71 ID:MuStPCxt0
  
  
  
 「どうしたの?」 
  
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