過去ログ - 勇者「これまでの冒険を振り返ってみたった」
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9: ◆WnJdwN8j0.[sage saga]
2014/06/25(水) 19:02:27.87 ID:+x8oQDtR0
勇者「これで…最後の一匹イィィッ!」ズバッ

魔物「ぐひィ…」ドタッ

勇者「あー疲れた…多すぎだろ、敵…」ドサッ

魔法使い「お疲れ、勇者…」

魔物「…ククク」

勇者「あ…?何だ、瀕死の有様で笑いやがって…」

魔物「魔王様に逆らう者は…故郷ごと滅ぼす。それが、人間達への見せしめ…!」

魔法使い「!?やっぱりバレていたの!」

狩人「じゃあ何で制圧した時に滅ぼさなかったんだ?」

魔物「わからんか…?これは罠なんだよ…我々は、お前達をおびき寄せただけ…だ…」ガクッ

勇者「おびき寄せただけ…!?まさかっ」ガバッ

魔法使い「あ…勇者、あれ…!」

勇者「!!」

>魔法使いが指差した方向からは、魔物の大群がこちらに押し寄せようとしていた――

勇者(っ、村人を逃がさないと…って)

>勇者が振り向いた方向、そちらからも魔物が押し寄せてくる。つまり…

勇者「逃げ場なしってことかい…!」

魔法使い「わ、私…もう魔力残ってないよ…」

狩人「弓矢もほとんど使った!皆満身創痍だというのに…!」

勇者「…くっ」

勇者(それでも、やるしかないだろ…!)

親父「気張ってんじゃねぇよバカ息子、このままヤケクソにやっても全滅するだけだ」

勇者「けどよ親父、どうしようも…」

親父「あるぜ、策は」

勇者「本当か!」

親父「ほら、あっちから来る群れは比較的数が少ない。だから俺が突っ込んで道を作るから、お前は村人を連れて避難しろ。」

勇者「な…親父が危ないじゃないか!」

親父「誰に言ってんだ?俺はレベルカンスト、テメーらひよっことはケタが違う、ケタが。ってわけだ、後で合流しようぜ!」ダッ

勇者「親父…!」

勇者(すまん親父…頼んだ…!)

親父「ボケーっとしてんじゃねーっ!…今だ、全員逃げろおぉーッ!」

魔法使い「おじさん…!」

勇者「…逃げるぞ、今は!」

>勇者達は親父が作り出した群れの隙間を縫って逃亡した。
>父親とすれ違う瞬間――勇者は「大丈夫だ」と確信していた。その時の父親の様子は、彼自身が恐れを抱く、いつもの父親と変わりなかったから――


>大丈夫だと、思いたかったのだ――


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