4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/25(水) 23:50:10.96 ID:nL3FzWN+o
―――
――
―
石川「着いたわ」
「ここは……?」
石川「876プロよ」
「え?」
石川「少し前までの、ね。二階よ」
今となっては懐かしさすら感じてしまう。
プロデューサーとして活動していた頃、偉大な先輩たちが自分の事務所を立ち上げていった様を間近で見ていた。
私もいつか――そう願い、経験を積み、遂にはこの小さな城の主となった。
最初は全くうまくいかなかった。
高木会長、社長には何度も助けられた。
黒井社長からは多くを学ばせてもらった。
候補生が集まり、スタッフも仕事に慣れてきた。
だけど、プロデューサー時代のようにはいかなかった。
アイドルたちとのコミュニケーションはどこかちぐはぐになってしまい、やめる子も出てきた。
事務所は力をつけられず、私はひたすら守るのに手一杯だった。
そして、あの子たちがやってきた。
石川「涼や絵理も、ここがスタートだったのよ」
「……で、伝説の始まりってやつですね」
石川「来た当時はああも大きく羽ばたくだなんて微塵も思っていなかったけどね」
特に、あの子に関しては。
私はあの子に、何の期待も――
16Res/11.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。