過去ログ - 石川「諦めなかったアイドル」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/25(水) 23:59:43.43 ID:nL3FzWN+o

 あの子が芸能界で生き残るためには、日高舞の名前が必要不可欠。
 そう言ってあげたんだけど……。

石川「偉大なお母さんの名前を使ってデビューしましょうって言ったら、あの子はすぐに「嫌」って言ったの」

 日高舞の娘じゃない、日高愛で頑張らせてくださいって。
 強い、だけど脆い瞳で、こっちを見て。
 だから、たった一回だけ、チャンスをあげた。

石川「私が出した条件は、新人オーディションの突破だった。それができれば、やりたいようにさせると約束したわ」

「勿論、できたんですよね?」

石川「危なっかしかったけれどね。同期に絵理と涼がいたのもいい刺激になったのだと思うわ」

「そっかぁ……流石日高先輩です!」

 思わず、笑い出しそうになる。
 流石ときたか。
 あの、愛が。

石川「そのあとで、愛は絵理と涼とであるオーディションを競ったの」

「あの三人が? 誰が勝ったんですか?」

石川「誰だと思う?」

「……日高先輩が新人オーディションを終えてすぐだったんですか?」

石川「ええ、そうよ」

「あの、それって日高先輩に勝ち目があったんですか?」

石川「ほとんどなかったわね。ちなみに勝ったのは涼よ」


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