過去ログ - 唯「すなっふふぃるむ!」
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6:唯「すなっふふぃるむ!」[sage saga]
2014/06/26(木) 22:16:30.15 ID:ToFZjpJj0

和「血が止まらない……! どうしたらいいの!?」

紬「あ…… ああ…… 澪ちゃん……」ガクガク

唯「うわあああああん! もうやだ! もうやだよう! 誰か助けてえ! お父さん!
  お母さん! 憂ぃ!!」ポロポロ

すでに恐慌状態と化した三人。
更には、ただでさえ血が苦手な澪も、この異常な大量出血にパニックを起こしていた。

澪「だ、誰か…… 誰か、助けて……」ヨロッ

得られるはずの無い助けを求めて、澪は立ち上がろうとしたが、恐怖と錯乱と拘束で足が
ガクガクと震えて言うことを聞いてくれない。
立ち上がろうと足を踏ん張る度に尻餅を突くという行為をノロノロと繰り返すだけである。
そのうち澪は身体を動かすことを止め、うなだれるだけとなってしまった。
そして、ずっと隣にいてくれていた和へ、まるで久しぶりに出会ったかのような表情を向けた。

澪「あ、和…… 助けて…… 気持ち、悪いし…… 頭が、グラグラするよ……」

和「澪…… 澪……! ごめんね……」

澪「ねえ、お願い…… 助けて……」フラフラッ

澪はポロポロと涙をこぼして哀願を繰り返す。だが、その相手は和ではなくなっていた。

澪「神様…… お願い…… これからは、パパと、ママの…… 言うことを、ちゃんと聞きます……
  いい子で…… います…… だから…… だか…… らっ……」ドサッ

その言葉を言い終わらないうちに、澪は崩れ落ちた。
振動で血の海が波を立てる。
澪の顔は血の気の失せた青白さを見せ、唇からは赤みが消えていた。
そして、その唇を酸欠の金魚の様にパクパクさせながら、必死に言葉を絞り出そうとしている。

澪「あ…… あ…… やだ、よ…… やだ…… や…… だ……」

もうまともな思考はままならないのか、拒絶の言葉を意味無く繰り返すだけである。
首の傷から流れる血液はだいぶ勢いを弱めていた。
もはや血圧、脈拍が極端に低下し、身体を流れる血液自体も残り少なくなっているのだろう。
ついに澪は虚ろな目で天井を見つめるだけとなった。

和「ダメ! ダメよ澪! 何か喋って! ほら、私を見て!」

既に死んでしまったのではないかと思うほどの間が空いた後、澪の口から小さくか細い声が漏れた。

澪「パパ…… マ…… マ……」

その言葉を言い終わると、澪はピクリとも動かなくなった。瞬きひとつしていない。

和「澪……」

紬「澪ちゃん……」

唯「うわあああああん! うえぇっ! うえええええん!」ポロポロ

男は息絶えた澪をしばらく観察していたが、やがて紬にチラリと視線を移すと、画面の外へ
消えてしまった。
後に残されたのは、澪の開いた瞳孔を見つめ続ける和と紬。それと泣きわめく唯。
いつまでもその光景が続くのかと思われた矢先、男が再び画面に戻ってきた。ドラム缶を
乗せた台車を押して。
男がドラム缶を抱え、それを紬の前へ乱暴に置いた。
ドラム缶は水で満たされているらしく、こぼれた水が紬のスカートを濡らす。

紬「え……? な、何を……―― きゃあっ!」グイッ

男は紬の髪を掴んで強引に立ち上がらせ、ドラム缶の前に立たせた。

男「Môžem postaviť koľko?」

またこちらに向かって何かを説明している。
その時、敢然と顔を上げた和が男の脚に噛みついた。

和「んむぅううううう!」ググッ

男「Bolestivý!」バッ

男は驚きと怒りの声を上げて、和を振り払った。
口の端から血をにじませて倒れ込む和。もしかしたら歯が折れているのかもしれない。


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