過去ログ - 菫「見つけた。貴方が私の王だ」咲「えっ」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/27(金) 23:37:31.18 ID:cMGVLU1+0
主人「そんな所で何をやっている!?」

野太い怒鳴り声と、寒さで悴む指先で咲は持っていた桶を地面に落としてしまった。

バシャリと汲んだ水が辺りに染み渡り、その向こう側から荒々しい足音を響かせ主人がやってくる。

主人「本当に愚図な奴だ、水汲み一つできんとは!」

主人がそう言葉を吐き捨て、水溜りの上を水滴を飛ばしながら咲の前まで来ると、

太い腕を伸ばし有無を言わさず咲の髪を鷲掴みにした。

髪の毛一本一本を強く引っ張られる痛みに、咲は顔を歪ませるが…

きっと、今感じる痛み以上の折檻がこの先待っているに違いない。

恐怖でぶるりと震えた体が強い力で引き摺られる。

頭皮が感じる痛みに逆らえず足を縺れさせながらも数歩分、家屋へと近づいた瞬間。

主人と、咲との背後より硬い声が響いた。
 
菫「その手を離せ」

主人「あ?」

険呑な主人の声。

髪を掴まれているせいで咲は振り向けないが、

主人は訝しげな表情を浮かべ後ろを振り向いたようだった。


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