1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:10:42.77 ID:ms+XlSX70
悪魔のリドルのSS。ギャグ多めのシリアス
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:11:23.21 ID:ms+XlSX70
「…盗聴装置は正常に作動してるっスね。熱雑音カット完了。音量上げますよ?」
「…流石にノイズがキツイわね」
「盗聴の盗聴っスから仕方無いっスね〜」
「………。どうやら餌は上手く機能してるわね。あなたの人選は間違って無かったわ」
「偶然にも助けられましたっスけどね。ウチらの目的の為にも、お二人には頑張って逃げ切って貰わないと」ニヤリ
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/28(土) 00:12:41.51 ID:IeR5T8eoo
一行開けてほしいっす
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:12:46.67 ID:ms+XlSX70
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
都内路上 犬飼伊介のフォード・マスタング1965 走行中の同車内
「無駄口叩いてないで、ちゃんと後確してなさいよ」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/28(土) 00:13:15.09 ID:RvYUOtn3o
スレタイ春紀は珍しい気がする
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:13:27.91 ID:ms+XlSX70
>>3 了解。忘れてた
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:15:51.39 ID:ms+XlSX70
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
都内路上 犬飼伊介のフォード・マスタング1965 走行中の同車内
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/28(土) 00:16:17.82 ID:VRhKFc58O
期待
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:17:03.43 ID:ms+XlSX70
・・・・・・・・・
春紀「なあ、伊介様!流石にちょっと、運転荒いって」
伊介「大丈夫よ。このカーナビはオービスの位置を教えてくれるから」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/28(土) 00:18:23.75 ID:ms+XlSX70
伊介「無駄口叩いてないで、ちゃんと後確してなさいよ」
春紀「伊介様、あの黒セダン尾行車じゃねーか?さっきから二台後ろが必ずあれなんだ」
伊介「この先で飛ばして仕掛けてくるか確かめるわ」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:20:50.61 ID:ms+XlSX70
・・・・・・・・・
伊介「とか言ってる間に撒いたわね〜。ほら、褒めなさい❤」
春紀「………」ゼイゼイ
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:23:19.56 ID:ms+XlSX70
春紀「なあ伊介様」
伊介「何よ」
春紀「話は変わるんだけどさ、伊介様の獲物のメリケンサックって――」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:25:22.91 ID:ms+XlSX70
春紀「で、あのメ…ナックルだよ。あれもひょっとすると――」
伊介「ママからのプレゼントよ」
春紀「うわあ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:40:00.76 ID:ms+XlSX70
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あたしの名前は寒河江春紀。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:42:01.73 ID:ms+XlSX70
指定された標的は都内某ホテル最上階に護衛3名を伴って潜伏中。ダミーで取った部屋のドア前にわざと目立つように護衛を立たせ、本命は隣室に残り2名の護衛と穴熊を決め込んでいる。食事をしにラウンジに降りることもなくルームサービスで済ませる徹底ぶりだ。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:43:53.84 ID:ms+XlSX70
夜の帳が下りた頃、あたしは一人雨で滑りそうになりながらも、屋上からダミーの部屋に侵入した。廊下の見張りが最も厄介な存在だったが、そっと扉を開けると、そいつは首を絞めて下さいと言わんばかりに背を向けていた。素早くワイヤーを首に巻き付けて部屋の中に引き摺りこみ、音も無く意識を刈り取る。頸動脈が締められ、酸欠状態に陥った脳が意識を失うまで十秒も掛らない。今回は殺しが目的ではないから様子を見て手加減を加える。目覚めた時に酷い頭痛に襲われるだろうが死ぬよりはマシだ。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:44:51.48 ID:ms+XlSX70
気絶した男の懐から抜きとった携帯電話でフロントにコール。でっち上げの社名でターゲットの部屋に繋ぐように要請する。本命の部屋の前、くすねておいたマスターキーをカギ穴にそっと挿し込み、耳を研ぎ澄ませて内部の様子を伺う。呼出音が一回、二回…意識をドア越しの足音に同調させる。細心の注意を払ってゆっくりと鍵を回転させ、細く開いた扉のチェーンに大型のワイヤー・カッターを添わせる。護衛が電話に出たタイミングでチェーンを切断した。男が振り向くより先にナイフ投げの要領でワイヤー・カッターを投げつけ、怯んだ隙に間合いを詰め渾身のボディ・ブロウで沈黙させる。気絶した護衛が音を立てて倒れないように、襟首を掴んで床に転がした。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:46:20.70 ID:ms+XlSX70
三人目は右か左か…。右側の扉のノブが下がるのが見えた。開きかけたドアに思いっきりタックルし、顔面を押さえて蹲る間抜け面の顎にひざ蹴りを喰らわせる。三人目の護衛は状況を把握することもなく昏倒した。このままノック・アウト状態で休憩していてもらおう。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/28(土) 00:46:41.44 ID:VRhKFc58O
はるいす同棲してるようで何よりです
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:48:14.72 ID:ms+XlSX70
明りを消し、暗闇に身を潜め、奥の部屋にいるはずのターゲットに呼びかける。さあ、勝負の時間だ。
「ルームサービスです」
「どういうことだ?中には入れるなと言っただろう?」
返事がないことを不審に思ったのかターゲットがベッドルームから飛び出してきた。漏れ出る光の筋が倒れた護衛を照らした。ターゲットは異変を察知して咄嗟に出口に走ろうとしたが、暗がりから飛び出したあたしがワイヤーを首に巻きつける方が早かった。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/28(土) 00:49:32.87 ID:ms+XlSX70
今回の目的はターゲットから彼のバックについている人物の名を吐かせることだった。頼みの護衛は全員潰され、背後には暗殺者、電話の向こうの人物には裏の素性が全て露見している。どんなに肝のある男だって間違いなく屈服するシチュエーションだ。
受話器から漏れ聞こえる声を聞く限り、ターゲットはえげつない脅迫を受けているようだった。ボイスチェンジャーを通した不気味な声が、ターゲットが下してきた暗殺依頼の数々や彼の妻子の現在の居場所を読み上げる。どんなヤツにだって大切なものくらいある。男が逃げ道を封じられていく様には少しだけ同上した。とうとうターゲットは数人の人名を口にし…それで話はついたようだった。男は震える声で受話器をあたしに示した。
「あんたに代われと言っている」
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