過去ログ - 【ダンガンロンパ】苗木「ボクの恋人は>>2」
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47: ◆nn2xPKyinc[sage saga]
2014/06/30(月) 20:04:52.48 ID:3X8E20oy0
苗木 「んん、んっ!」

呼吸ができずに息苦しくなって、学園長の肩を押して抵抗する頃、ようやく唇は解放される。

苗木 「はっ……」

蒸気し、息が上がって頭がぼんやりとする。だらしなく口が開いたまま塞がらない。

仁 「そんなそそる顔されたら困るな」

ボクの頭を学園長の大きな手が、優しい手つきで撫でる。

仁 「ここまでしておいてなんだけど……今ならまだギリギリ止められそうだから……嫌なら言ってくれ」

自分も学園長を好きなのだと理解しただけで、その先の整理がついていないのに、ボクは無意識に緩慢ながら首筋を横に振っていた。

仁 「……私は意地悪だから、君を傷つけて泣かせてしまうようなことをしたくて、仕方なくなる。……先に謝っておくよ。御免」

苗木 「……え?」

まともに働かない頭で、学園長の言葉を理解できる前に、ボクの体が突然浮き上がる。

苗木 「わっ!?」

突然、浮き上がった訳ではなく、学園長がボクの体を抱え上げたからだ。体格差があり過ぎてか、なんの苦もなさそうにボクを抱えていた。

仁 「暴れないでくれよ? 落としてしまうかも知れないからね」

暴れるなんて恐ろしいことはしない。この態勢で落ちたりしたら、腰を思いきり打ち付けてしまう。

仁 「君は昨日、ここに来るか解らないなと答えたけど、私には解っていたよ。君は高い確率でここを訪れるとね」

ボクを見透かしていると、口振りや見下ろす眼が語っている。学園長はときおり、観察するような眼で人を見る。観察眼というやつか?

苗木 「……何故ですか?」

仁 「私は君が断らない性分であることを利用したんだ……つくづく悪い大人だね、私は」

学園長は自分を皮肉るように笑って、肩を竦めてみせた。
ボクを抱えたまま、窓の前で止まった。まさかとは思うけど……。

苗木 「学園長……?」

仁 「君が察している通りだよ」


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