過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」ゆみ「ここまでは順調、かな」【安価】
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507: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/07/06(日) 21:07:34.59 ID:U/Y5VYtoo

京太郎「加治木先輩だ」

 トイレに入っていた関係もあって
 食堂はすでにピークの山を越え、峠に向かいつつあり
 閑散とするせまっこい食堂の隅の方の席で

 加治木先輩がBランチを前にして物憂げな表情をしていた

 あれだろうか
 どうして今日のBランチはカレー風味の鶏もも炒めなのだ
 私は明日、勝負の大一番が控えているんだぞ
 キャベツがあるんだからカツを出せよカツを――

 とか、そんなことを

ゆみ「考えてるわけないだろ」

 ですよね

 俺は手元の100円安いAランチを見て
 
京太郎「食堂で先輩に会うのって初めてでしたよね」

ゆみ「……そう、だっけか」

ゆみ「確かに普段は弁当を持ってきているからな」

 加治木先輩の、お弁当……

ゆみ「ガラじゃないってか?」

 挑戦的に笑って、加治木先輩は鶏肉をつまむ

京太郎「学生ですし、似合うとか似合わないとか」

京太郎「そういうことはないですよ」

ゆみ「そんなものか」

京太郎「そんなものです」

 加治木先輩は面白そうに軽く目をつぶると
 自然な動作で髪をかき上げた
 長い髪がサラサラと流れ動き
 俺はそれを思わず注視してしまう

ゆみ「――やはり、君は面白い奴だ」

ゆみ「こうして話していて退屈しないし」

ゆみ「私にとっては、ある意味で救世主のようなものでもある」

京太郎「救世主?」

 いきなり突飛なワードが出てきた
 
 しかし加治木先輩の方は平然と「あぁ」と頷いて

ゆみ「正直、私は焦っていたんだ」

ゆみ「たとえインハイに出場登録すらできなくても」

ゆみ「麻雀を心から楽しんでくれる人が自ずと集まってくれればいい」

ゆみ「それは本心からの願いだったし」

ゆみ「それ以上のことはしまいと決めていたはずだったんだ」

ゆみ「でも、インハイの出場登録締切が近付けば近付くほどに」

ゆみ「このままで、高校三年間を終わりにしたくない」

ゆみ「私は――大きな舞台で、強者と相見え、麻雀を楽しみたい……」

ゆみ「その、気持ちが大きくなってしまっていたんだ」



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