過去ログ - 【咲‐Saki‐】京太郎「俺は一番になりたい」ゆみ「ここまでは順調、かな」【安価】
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66: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/06/30(月) 21:04:34.14 ID:vYWB/GNEo
 声の大きさに、格ゲー筐体を拭いていた店員がこちらを見る
 店員からすれば、一瞬制服の女の子が見えたのだろうか
 不審そうな目つきで俺(と東横の方)を見るが
 愛想笑いをすると、興味を失ったように去って行った
 
 東横は慌てて口を噤むと、俺ににじり寄る

桃子「な、なに、考えてるんすかっ」

京太郎「なにって、そりゃ東横を保護することを」

桃子「保護ってなんすかっ、保護て」

京太郎「事情は聞かねーけど、家に帰ろうとしない知り合いがいるんだ」

京太郎「しかも本人は俺に電話までかけてきたのに」

京太郎「それを見て見ぬフリしろってのか?」

桃子「っ、それは……」

 東横は顔を赤くしながら目を逸らし言葉を濁す
 うーっと考えを巡らせるように口をへの字に結ぶと

桃子「じゃ、じゃあ未成年の女の子を自宅に連れ込むことは――」

京太郎「俺も未成年だし、そういうことを」

京太郎「問答する段階じゃないと思うんだけどなぁ」

桃子「で、でも……!」

 あぁ、もう。まどろっこしい

京太郎「いいから、来いよ」

 グイッと、強引にでも東横の手を引っ張って
 俺はゲーセンの出口に向かう

 東横は一瞬だけ抵抗したが、あとは黙って
 従順についてきてくれた

桃子「……自分が何してるか、解ってるんすか」

京太郎「解ってるよ」

桃子「……こんなことされたら、私……」

 ギュッと、強引に東横をつかんだ俺の手が
 握り返された。すべすべしてて、けど少し汗ばんでる
 その、未知の感触に――俺は内心ドギマギして
 頭が真っ白、すっ転びそうになる

京太郎「っつつ」

 絡まりそうな足を叱咤して駐輪場を進む
 あくまでクールに、東横に焦ってるのを
 悟られないようにして
 
桃子「…………」

 俺の手を握る力が、少し強まったような気がした


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