64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/08/17(日) 17:33:07.75 ID:2VilTPSPo
咲(京ちゃんの表情が変わった。なにかやりきれないことをふと思い出したときのように眉根が下がり、下瞼を細め、眉間に皺が寄る…)
京太郎「…男でも、というか、男でなければだめなんだ…」
咲(消え入りそうな声だ…)
咲「そっか…」
咲「そうなんだ…」
咲(…そうなんだ…)
咲「…」
京太郎「…」
咲「…でもぼk、私は…」
京太郎「…咲!!」
咲「!」ビクッ
京太郎「…それ以上は…」
咲「…ぼ…僕は…7時が門限だからそろそろ帰らなきゃって…言おうとしたんだよ。」
京太郎「…あ…」
咲「…」
京太郎「…ああ…そうだったか。悪い…大きな声を出して…」
咲「ううん。…」
京太郎「…」
咲「じゃあ…」
京太郎「…ああ。また明日な!」
咲(恋人と恋人以前がいかに違っていたかはわかった。でもそのまるっきり違う世界を保障するものは、「付き合いましょう」「そうしましょう」というたった一つの口約束、ただそれだけなんだ。)
咲(そして私達の場合、それに一つの嘘が…私の我慢が…加わる…)
咲(私の世界を埋め尽くしたかに思えた恋の温かな日差しも、それを支えているのはこんなに脆弱な二本の柱だけなんだ。)
咲(私はこの柱を守れるのだろうか?京ちゃんを、そして私を守れるのだろうか?)
咲(…私はこの関係を…守るべき…なんだろうか…)
咲(…)
咲(いや、今日のふれあいでわかったじゃないか…)
咲(私にはきっと…京ちゃんが必要だ…)
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