過去ログ - 勇者「俺の目的は魔王討伐じゃない」
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15: ◆WnJdwN8j0.[sage saga]
2014/06/30(月) 20:44:06.38 ID:Ip9gb3730
幼馴染は魔王の娘でありながら、素性を隠して人間の村によく遊びに来た。その、幼馴染がよく来る村にいたのが俺だ。同年代の奴らから浮き気味だった俺は、何故か幼馴染とは馬が合い、よく遊ぶ仲となった。
そしてある日、幼馴染は俺だけにと打ち明けたんだ――自分が魔王の娘だと。
勇者「あいつは父親と違って、人間に悪意なんざ持っちゃいない。なのにお前は、あいつを殺そうとした」
真勇者「彼女も、私を殺そうとしただろう」
勇者「お前があいつを狙わなきゃ、そんなことはしなかった」
真勇者「君も見ただろう、彼女の真の力を。魔王の娘の心がいつ、悪に傾くかわかったものじゃない。そうなった時、あの力を解放されては危険だ…」
勇者「そんなの、誰だって――」
>しかし、言いかけてやめた。話が通じる相手じゃないのは、話し合う前からわかりきっていた。
真勇者「どうした…まぁいい、とりあえず集めた宝玉をよこしな影武者君」
勇者「俺をパシリにして楽に宝玉集めようってか…だから嫌だったんだよ、宝玉集め」
真勇者「そうじゃない。見ろ、これを」
>真勇者が懐から取り出したのは、勇者が持っているのとは違う宝玉だった。
真勇者「北の化物から入手した。残りの南のも自力で手に入れるつもりだ」
勇者「どういうつもりだ?俺に全部宝玉集めさせて魔物に狙わせて、お前が楽ちんに魔王を討つってのが王の計画じゃねぇのか」
真勇者「私にだってプライドはある。君はもう用済みだ、影武者君」
勇者「フン、宝玉なんていらないからくれてやる。…けど、お前は殺すぞ」チャキッ
真勇者「そう言うと思った…」ニヤ
>真勇者は不適に笑いながら、剣を抜いた
真勇者「魔王の娘に加担する不届き者、私が討ってくれる――」
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