過去ログ - 勇者「俺の目的は魔王討伐じゃない」
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7: ◆WnJdwN8j0.[sage saga]
2014/06/30(月) 20:39:47.86 ID:Ip9gb3730
狩人「わあ。戦士がやられたねぇ」

呪術師「雑魚が」ケッ

勇者「そんなことはどうでもいい」ダッ

狩人「あっ、勇者」

戦士「ぐえっ」

>勇者は狩人の声を無視して村に駆け出した。その際戦士を踏みつけてしまったが、気にせず高台に向かって叫んだ。

勇者「勇者だ…弓矢を向けるな!」

魔物「クク…そうはいかんな小僧!」

勇者「!」

>高台には魔物がいた。そして高台だけではなく、村のあちこちから魔物が姿を現した。

勇者「この村は制圧されたのか。わざわざ、こんな小さな村を制圧するなんてな」

魔物「それは、貴様が西を目指していると報告を受けたからだ。きっとここに立ち寄るだろうと思って、先回りした」

勇者「勇者の顔は魔物にも知れ渡っているってことか」

魔物「それもあるが――知ってる奴は知ってるだろう、お前の顔は」

勇者「…あぁ、そうだな。だが」

>こいつ、俺の顔を知っていたか――そう思ったものの、勇者は特に何の感慨もなく剣を抜いた。

勇者「今の俺は、勇者なんで――」





呪術師「あっ、あれ!」

狩人「わー」

>少し離れた所から見守っていた呪術師が指差した所からは、光が放たれていた。

戦士「勇者さんの剣だ!流石勇者さん、村を解放する為に、皆の笑顔を取り戻す為に、戦うんだね!勇者さーん!」ダッ

狩人「戦士ぃ、血ぃ吹き出てるよ〜。まぁいいや、勇者〜」ダッ

呪術師「フヒッフヒッ今行きますううぅぅ」ダッ




勇者「…手応えが無かったな」

>そして、呪術師らが勇者の元に着いたのは、既に魔物達が消えた後だった。


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