過去ログ - アニ「壁に穴のある街で」
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2014/08/26(火) 01:00:03.66 ID:shmt0HPn0
明かりを消して今日も月が出ている

私達はまだ一緒にいて

あなたも私と一緒にいることができる?

しばらく目を開けている

暗さを見ているんじゃない

まだ寝たくないだけ

二人はもう寝たの?

寝顔を見てみる

どうだろ?

息が聞こえる

これだけで

正しいと思える

叶うことなら

私達を救ってほしいと思えた

私達はわずかなことで死んでしまうから

何度だってそう思うことが正しいと

誰も言ってくれなかったことを言ってみたくなる

うまく言えないだろう

子供のときからそうなんだから

優しさだけでも、強いだけでも、耐えるだけでも

または何も感じなくっても

その全部が昔を思い出して仕方ないし

そのために心が色々な方向に引っ張られて

しまっても構わない

昔だってそうだったから

でも違うこともあって今日は

サシャの作ったご飯や

ミカサの背中に

折れたブレード

それを思い出すことができた

部屋の隅にあるブレードは

月の光が当たって複雑な光になっている

その光が溢れる暗さの中で

みんなが起きてしまわないように

私は静かに微笑みを浮かべたんだ


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