過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」明華「夢でも、あなたの横顔を」
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28: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/07/01(火) 01:26:19.51 ID:y8M19vqAO
「お母さんも、自分に正直に生きて良いと思う」


自分の娘に、思わぬ言葉を掛けられて。

愛宕雅枝は、言葉を失った。


「……気付いとったんか」

「何年オカンの娘やっとると思ってんねん」

「お父さんが亡くなってから大分経つけど……うちも、お姉ちゃんも。もう、大丈夫だから。お母さんも、頑張って?」

「アンタたち……」


雅枝は眼鏡を取ると、滲んだ視界を拭い。

二人の娘を、強く抱き締めた。


「……ごめんなぁ、駄目なお母ちゃんで」

「そんなことない!」

「せや! オカンは宇宙一のオカンやで!」


母の温もりを感じながら。

洋榎と絹恵は、雅枝の体が意外と小さいことに、少しだけ驚いた。





そして後日。



「……で。この人が――あんたらの、新しいお父ちゃんの」


二人は、あんぐりと開いた口が閉じなかった。

無理もない。

なんせ――


「京太郎です。よろしくお願いしますね」


「オカンの連れて来た新しいオトンが……年下やった……」

「……イケメンさんやん……」

「そっちか!?」


……それぞれ抱いた感想はあれど、驚きの感情が胸を締めていたことに、違いはなかった。


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