過去ログ - キョン「この中にポニーテールがいたら、俺のところに来なさい。」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/02(水) 17:25:51.43 ID:k8rsyjuQ0
そんな感じにクラスに馴染める頃には五月になっていた。

その頃には、学年からポニーテールの子はいなくなっていた。なんでだ?


それは兎に角として、未だにハルヒのポニーテールを拝めていない。

なんとかしてハルヒをポニーテールにできないだろうか?

俺はハルヒに提案してみた。

「髪型を毎日変えてみたらどうだ?」

ハルヒはロボットのような動きで首をこちらに向けると、いつもの笑わない顔で俺を見つめた。ちと怖い。

「月曜日を〇、火曜日は一、水曜日は二って感じで、月曜日はストレートのロングヘア、
火曜日はポニーテールで、水曜はツインテールで、木曜日には三つ編みにして、
そして金曜日の髪型は頭の四ヶ所を適当にまとめてリボンで結ぶとかさ?」

「なんで、あたしがそんな妙なことをしなきゃいけないのよ?」

路傍の石に話かけるような口調で、ハルヒは言った。

「曜日で髪型変えれば宇宙人対策になりそうじゃないか?」

ハルヒは喋りたくなさそうに頬杖をついて、

「馬鹿じゃない?」

初めて会話が成立した。

ハルヒは翌日、長かった麗しい黒髪をばっさり切って登場した。
もうポニーテールは見られない。その夜、俺はむせび泣いた。


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