過去ログ - キョン「この中にポニーテールがいたら、俺のところに来なさい。」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/02(水) 15:46:47.65 ID:k8rsyjuQ0
入学式が終わり担任の岡部なる若い青年教師は教壇に上がるや
自己紹介とハンドボールの素晴らしさをひとしきり喋り終えるともう話すことがなくなったらしく、

「みんなに自己紹介をしてもらおう」

と言い出した。

まあありがちな展開だし、心積もりもしてあったから驚くことでもない。

出席番号順に男女交互で並んでいる左端から一人一人立ち上がり、
氏名、出身中学プラスα(趣味とか好きな食べ物とか)をあるいはぼそぼそと、あるいは調子よく、
あるいはダダ滑りするギャグを交えて教室の温度を下げながら、
だんだんと俺の番が近づいてきた。緊張の一瞬である。解るだろ?

いよいよ俺の番だ。

「ただの髪型には興味ありません。この中にポニーテールがいたら、俺のところに来なさい。以上」

俺はポニーテールを探してゆっくりと教室中を見渡し、
後ろの席にいたポニーテールを結えそうな長髪の偉い美人に目を付けて着席した。


これってギャグなの?

おそらく全員の頭にどういうリアクションをとればいいのか、疑問符が浮かんでいたことだろう。

俺は、いつだろうがどこだろうが冗談などは言わない。

常に大マジなのだ。

のちに身をもって知らせる俺が言うんだから間違いはない。


こうして俺たちは出会っちまった。

偶然とは怖いものだ。

このように一瞬にしてクラス全員のハートをキャッチした俺だが、翌日以降しばらくは誰も話しかけてこないし、話しかけても無視された。


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