過去ログ - キョン「この中にポニーテールがいたら、俺のところに来なさい。」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/02(水) 21:00:42.02 ID:k8rsyjuQ0
終業のチャイムが鳴るや否や俺はハルヒを拉致同然に教室から引きずり出してたったかと思うと早足で歩き出した。

「なにするのよ!」

ハルヒの罵声に対して、

「部室っ」

前方をのたりのたり歩いている生徒たちを蹴散らす勢いで歩みを進めつつ俺は短く答え、後は沈黙を守り通した。

渡り廊下を通り、一階まで降り、いったん外に出て別校舎に入り、また階段を登り、薄暗い廊下の半ばで俺は立ち止まった。

目の前にある一枚のドア。

文芸部。

そのように書かれたプレートが斜めに傾いで貼り付けられている。

「ここだ」

ノックもせずに俺はドアを引き、遠慮も何もなく入っていった。ハルヒも渋々ついてくる。

意外に広い。長テーブルとパイプ椅子、それにスチール製の本棚くらいしかないせいだろうか。

天井や壁には年代を思わせるヒビ割れが二、三本走っており建物自体の老朽化を如実に物語っている。

実は入るのは初めてだ。

そしてこの部屋のオマケのように、一人の少女がパイプ椅子に腰掛けて分厚いハードカバーを読んでいた。

「これからこの部室が俺達の部室だ!」

両手を広げて俺は宣言した。その顔は神々しいまでの笑みに彩られていたことだろう。


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