過去ログ - キョン「この中にポニーテールがいたら、俺のところに来なさい。」
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/03(木) 17:05:06.18 ID:ahu1Muc00
そして俺は話し出した。

「要するに俺は普通の人間じゃないと」

長門は薄い唇を開いた。

「何も言ってないけど、同意」

口をつぐんで一拍置き、

「あなたに教えておく」

と言ってまた黙った。

どうにかならないのか、この話し方。

「世の中にはやってはダメなことがある」

しょうがなしに二杯目を飲んで、すかさず三杯目を注ぐ。ついに急須が空になり、俺はおかわりを要求した。

ここで長門は出会って以来、初めて見る表情を浮かべた。

困ったような躊躇しているような、どちらにせよ注意深く見てないと解らない、

無表情からミリ単位で変異したわずかな感情の起伏。

「おそらくあなたには自分の都合の良いように周囲を見れる能力ある。それが、あなたがここにいる理由」

「本気で言っているのか?」

「もちろん」

付き合いきれん。

俺はそろそろおいとまさせていただくことにした。お茶美味かったよ。ごちそうさん。

長門は止めなかった。

視線を湯飲みに落としたまま、いつもの無表情に戻っている。

ちょっとばかし寂しげに見えたのは俺の錯覚だろう。


第三章 〜完〜


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