633: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/05(土) 20:38:26.54 ID:Kp7eDxq/o
「みんな輝いてますねー」
誤魔化せたのかどうか、再びステージの方を向く彼女の横に並ぶ。
「そりゃ、自慢のアイドルだからな」
言うと同時に大きな瞳がこちらを向いた。
いまでこそ諦めているが、以前は幾度となくアイドルにならないかと
誘った彼女が至近距離で見つめてくるのは。……少し困る。
「ふふっ、みんなに直接言ってあげないんですか?」
「照れる」
悪戯っ子の様な笑みに、少々つっけんどんに
返してしまうのは仕方がないことだろう。
「事務所で留守番なんてちひろさんも可哀想に」
「ま、本番は見れるだろうし。空にするわけにはいかないから、仕方ない」
「そうですねぇ……」
曲が終わり、ユニットが入れ替わり次の曲が始まる。
どの曲も、ソラで歌える程聞いた。一つ一つに思い出がある。
でも、みんなもっと輝ける。まだまだ終点には遠い。
これからももっと思い出を重ねていける。
ここに居るアイドルだけじゃない。
事務所に居る全てのアイドルをもっともっと輝かしたい。
それが俺の夢で、目的で、全てだから。
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