796: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/07(月) 19:33:28.94 ID:3UO1W+bbo
 >>775 
  
  俺達が社長の姿を認め、動きをとめると同時。 
 社長も受話器を戻してこちらを向いた。 
  
 「……久しぶりだね諸君」 
  
  懐かしい、と思ってしまう位聞いていなかった声だ。 
 俺をこの世界に引き込んだ張本人。 
 『君には才能がある。我が社で働いて見ないか?』 
 懐かしい、懐かしい記憶が蘇る。 
  
 「まさか、社長が一人で?」 
  
  なんと言ったらいいかわからずに立ち尽くす俺をどかして、 
 ピヨが前にでて困惑したように問う。 
 室内に入り改めて見回すもののアイドルの姿は晶葉の他に居ない。 
  
 「いやいや、それこそまさかだよ。 
  私は来客の対応や、電話対応の一部を受け持っただけさ。 
  書類はほとんど手付かずで残っている、 
  むしろ今日働いてくれたのは――」 
  
  そこまで言って、いまだ作業中の晶葉に目を向ける。 
  
 「ん? あぁ、戻ってきていたのか。すまない気がつかなかった。 
  ――しかし美嘉め、やはりこちらに連絡しなかったか……、 
  まぁ予測はできていたが」 
  
  振り向いて、困ったように笑いながら晶葉は眼鏡を直し立ち上がる。 
  
 「おかえり三人とも。本当はこのシステムを君達が倒れる前に完成させたかったんだが……」 
  
  すまない。と頭を下げられた。 
  
 「完成させたかったって、……なにをだ?」 
 「うむ、三人とも自分のデスクに座ってPCを立ち上げて見てくれ」 
  
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