過去ログ - 梓「ムギ先輩は私のこと好きですか?」
1- 20
21: ◆zazfRpqcQg[saga]
2014/07/03(木) 01:25:04.33 ID:nDPL8fUg0
私はベッドの隅で泣きました。
弁解のしようもなくて。
謝罪する気力さえなくて。

ただ無責任に泣き続けました。



……と。
私の髪に触れるものがありました。

そっと、撫でるように。
ううん。撫でるようにじゃなくて、撫でているんだ。

泣いている私を、梓ちゃんは撫でている。


「私はこの髪、好きです」

「……うん」

「ムギ先輩は私の髪、好きですか?」

「……うん」

「でも多分、私の好きとムギ先輩の好きは違うです」

「……うん」

「だから……ごめんなさい」

「どうして…どうして梓ちゃんが謝るの?」

「楽しかったからです」

「…どういうこと?」

「説明するのは苦手です」


それっきり言葉はなかった。
梓ちゃんは私が泣き止むまで、ずっと頭を撫でてくれた。

それだけが、私にとっては救いでした。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
43Res/26.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice