過去ログ - 梓「ムギ先輩は私のこと好きですか?」
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◆zazfRpqcQg
[saga]
2014/07/03(木) 01:25:04.33 ID:nDPL8fUg0
私はベッドの隅で泣きました。
弁解のしようもなくて。
謝罪する気力さえなくて。
ただ無責任に泣き続けました。
…
……と。
私の髪に触れるものがありました。
そっと、撫でるように。
ううん。撫でるようにじゃなくて、撫でているんだ。
泣いている私を、梓ちゃんは撫でている。
「私はこの髪、好きです」
「……うん」
「ムギ先輩は私の髪、好きですか?」
「……うん」
「でも多分、私の好きとムギ先輩の好きは違うです」
「……うん」
「だから……ごめんなさい」
「どうして…どうして梓ちゃんが謝るの?」
「楽しかったからです」
「…どういうこと?」
「説明するのは苦手です」
それっきり言葉はなかった。
梓ちゃんは私が泣き止むまで、ずっと頭を撫でてくれた。
それだけが、私にとっては救いでした。
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