過去ログ - 櫻子「いやな夢」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/04(金) 16:47:41.04 ID:bnu7ngW9O
午後の授業の退屈さは午前中とは比べ物にならない。


昼休みを終え、空腹も満たされた者は、窓から入る心地よい風と暑さに撫でられ、目を閉じる。




一人の少女は、夢を見る。


夢なんてものは、ただの幻覚。ゆめまぼろし という言葉があるように。


それ自体に大きな意味があるわけではない。


少なくとも、科学的に証明されてはいない。


だからその内容がどんなものであれ、一度覚めればお構いなしにまた日常が再開し、忙しい日々の中で夢の記憶は削られ、丸くなり、無くなってゆく。


そんな、一瞬の儚い幻想。



しかし、少女の見る夢は。



少女を大きく揺さぶった。



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