3:MINT ◆MINT.MMVcM[sage]
2014/07/05(土) 20:59:35.04 ID:msm3yn2fo
【魔王歴1494年】
魔王が魔族を率いて他種族の国に進撃する時代。一部力のない人間の国はことごとく破壊し尽くされていた。
既にエルフやドワーフといった妖精族も魔王の配下になり、日に日に魔族は力を増すばかりとなった。
そして今日も…一つの国が滅ぼされた。
ジェネッタ王国。決して大きい国ではないが平和であり、秩序のある国だった。
だが、魔王軍にかかれば滅ぼすのは決して難しいものではなかった。
魔族「ジェネッタ王族を全員捕縛した!!これでこの国も終わりだ!!」
一人の魔族が王室に集められた王族をまとめてそう叫ぶ。
魔族「情報通り…。王に王妃に…姫が二人に王子が1人…」
王室のあちこちにはたくさんの鎧をまとった残骸が転がっており、赤い絨毯をさらに血で染め上げている。
そしてこの王族たちも…魔族たちによっていとも簡単に惨殺されてしまったのだった…。
…ただ、一人を除いてだが
-ジェネッタ王国外れの森-
???「はぁ…はぁ…」
豪華なドレスを纏った少女が馬に乗って走り抜ける。彼女の背後には遠くで燃え上がる我が王国の姿があった。
彼女は決して振り返らずに馬を走らせた。
ティオルファ・ジェネッタ「はぁ…、はぁ…!!もっと…もっと奥へ…」
彼女はまさに影武者に助けられ、唯一生き残ったジェネッタ王国の生き残りだった。
ティオルファ…通称ティオは自分の知る限りの知識を頼りに森を駆け抜ける。
彼女が行先にあるもの…それは…
数日後…
-辺境の都市ハバリ-
ジェネッタ王国から遥かに南にある職人たちの町。腕に自身のある者は職人に。力がある者は兵となり
この街を支えている。主に魔族に滅ぼされた人間たちが集まっており、元王宮兵や名のある職人たちがいる。
衛兵「はいはい、止まって止まって。随分変わったお召し物の方ですね。とりあえず身分証を…」
ティオ「…私は、ジェネッタ王国第二王女…ティオルファ・ジェネッタ。身分を証明できるものは…」
ティオが衛兵の前に立ち、自身の紹介をした瞬間だった。数日間走り続けた為かバタリと倒れて意識を失った。
衛兵「ん?ちょっと…、おい!…誰か!!誰かいないか…!!」
衛兵がさらに誰かを呼び、ティオは中へと運ばれていった…。
そして、宿屋の一室に運ばれたティオは数時間の眠りの末に目を覚ます。すると>>4
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