17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/07(月) 17:52:59.42 ID:N70VGmeMO
目が覚めると、そこは病院だった。
何故自分がここにいるのか?
自分はいったい何者なのか?
何一つ思い出せなかった。
お母さんと名乗る女性が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
その女性の両目からポタポタと雫がこぼれ落ち、私の頬を濡らした。
お母さんから色々な話を聞いた。
私の名前が真瀬由子だということ。
大阪の姫松高校に通っていること。
そこで麻雀部に入っていること。
恭子ちゃん、洋榎ちゃんという友達がいるということ。
何一つ思い出す事ができなかった。
微かな頭痛とぽっかり空いた記憶。
医者と名乗る男性が言うには、私は記憶喪失になったらしい。
お母さんは心配そうな顔をしていたけれど、時間だからと病室から出て行った。
薄暗いこの部屋で、私はいつの間にか深い眠りについていた。
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