9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/07(月) 03:40:47.24 ID:Ezd7Rl3Vo
律子「私のこと、見ていてください」
プロデューサーはにっこり笑って、分かったと私の頭を撫でた。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/07(月) 03:41:33.63 ID:Ezd7Rl3Vo
引退するときは、コンサートの司会をする小鳥さんが隣についていてくれたっけ。
小鳥「律子さん」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/07(月) 03:42:27.79 ID:Ezd7Rl3Vo
小鳥「もしかして、精神統一の途中だったりしました? それなら、私こそすみません」
律子「いいえ、ただ、緊張してて……」
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2014/07/07(月) 03:43:24.66 ID:Ezd7Rl3Vo
Cランクで引退。マイナーアイドルなのに、引退ライブには、1000人が集まってくれた。
会場の袖から、私のイメージカラーだった、緑色のサイリウムが光る様子がよく見えた。
小鳥「緊張するときは、手のひらに人っていう文字を」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/07(月) 03:44:30.07 ID:Ezd7Rl3Vo
高木「……律子くん?」
律子「は、はいっ!」
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2014/07/07(月) 03:45:03.32 ID:Ezd7Rl3Vo
律子「昔のこと、思い出したんです」
高木「昔のこと?」
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2014/07/07(月) 03:45:30.70 ID:Ezd7Rl3Vo
高木「ああ。頼りがいのある、素敵な女性になったと思うよ」
律子「ありがとうございます……照れますね」
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2014/07/07(月) 03:46:34.69 ID:Ezd7Rl3Vo
律子「なんだか、お恥ずかしいです」
高木「いやいや、恥ずかしがることなど何もないさ」
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2014/07/07(月) 03:47:11.49 ID:Ezd7Rl3Vo
社長は、それもそうだね、と言って笑った。
でも、まだアイドルとしての私に未練があるのか、言葉を続ける。
高木「しかし、残念だ。律子くんの歌と踊りは、かわいらしい」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/07(月) 03:47:53.74 ID:Ezd7Rl3Vo
高木「ははっ、それもそうか」
律子「うふふ、ええ。だから、この場所が一番似合っているんです」
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