382: ◆5l7a.r2Ghs[saga]
2014/10/18(土) 23:25:33.25 ID:S4+vc7tVO
「そう慌てないでよ。
君が炎を発現させれば、僕は簡単に消える仕組みなんだ」
「姫様が君に接触した証拠、
僕という存在は、消えなきゃならない」
「(最初から、消える為に作られたって言うのか。そんなの……)」
「ふふっ、君は優しいね。
こんなちっぽけな存在に、慈悲を持てるんだから」
「ほらほら、早くしないと間に合わないよ?」
「姿形がどうあっても……」
「ん? なんだい?」
「お前も、一つの命だ」
「あははっ、なるほど。カル・アドゥル。
姫様が君を愛する訳が、守る訳が分かった気がするよ」
「もう、行くよ」
「そっか。じゃあ、さよならだね。
死なないでよ? 僕も、君に死んで欲しくない」
「……大丈夫。俺は、生きる為に戦う」
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