過去ログ - 幼女「さーさーのーはーさーらさらー♪」
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12:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/07(月) 21:14:56.10 ID:R4YabZMDo


「うひゅ、こひゅ」

「動かないで」



 とはいえ、時折歯茎にあたるブラシが娘はくすぐったいらしく、妙な声で笑い堪える。それもいつもの事。

 その気持ちが私にもよく解る。私も昔、こうして母に……母に?



「あれ……?」

「んー?」

「ああ、ごめん、もういいよ、ぺってしておいで」

「んー」



 私は、母にブラッシングなどしてもらったことは無い。第一、母は私が幼い頃に父と離婚する前から夜遅くまで働く生粋の仕事人間だった。
今でこそ和解した父も頑健な性格で、そんな事をしてくれるような人ではない。

 では誰が私にブラッシングをしてくれたのか。

 しかし確かに記憶はあるのだ。



 だが……誰だったのか……それが……




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